トキヤ草の帽子 〜 パナマ ハット

トキヤ草の帽子 〜 パナマ ハット

トキヤ草の帽子 - パナマ ハット (エクアドル ハット)

南米に生息している植物、トキヤ草で (スペイン語 Paja Toquilla) からつくられる帽子は、通称、パナマ ハットと呼ばれています。でも、ご存じでしたか?帽子の原産はエクアドルです。

 

この帽子の歴史は、インカ時代まで遡る、と言われております。さらに、もっと昔、先住民が、オリジナルの帽子をかぶっていたという説もあります。

 

16世紀に入り、スペイン人が上陸し、現地の文化と融合して帽子も進化していきました。

 

この帽子は、エクアドルの典型的、伝統的な民芸品であり、その繊細な技術は、長年にわたり、世代から世代に、その技術が受け継がれてきました。

 

2012年12月6日、ユネスコによりエクアドルの「無形文化遺産」として認められています。

 

トキヤ草は、熱帯アメリカ原産、椰子の仲間で季節に関係なく収穫でき、多年草、生息地はエクアドルの西部に集中しております。

 

サンタ エレナ県のチョンゴン - コロンチェ山系 (Chongon Colonche) の風土は、トキヤ草の栽培に最も適しており、エクアドル国内生産の大部分占め、国内外に出荷されております。

 

トキヤ草の帽子 〜 パナマ ハット

 

サンタ エレナ県の北部地方の村から見た「チョンゴン −コロンチェ山系」

 

パナマ ハットの名前の由来は、パナマ運河の工事中に、大量の帽子が、エクアドルからパナマに輸入され、その地で取引された事実によるものです。

 

1834年にルーズベルト大統領がパナマ運河を訪問した時に着用していたようで、それ以来、パナマハットとして世界中に広まり確立された、と言われております。

 

そして、世界中の殆どの店舗では、パナマ ハットとして販売されてきました。

 

しかし、サンタ エレナ県は、エクアドル人の誇りともいうべき、この伝統的な帽子はエクアドル ハットと呼ぶのが相応しいと考え、エクアドル ブランドのエクアドル ハットとして、販売を始めました。

 

陽気で、あまり物事にこだわらないエクアドル人も、ここは譲りたくないようです。一品、一品丁寧に手作りされ、まさしくエクアドルの伝統文化と言えます。

 

現在では、伝統的なオーソドックスな帽子から、現代風な、様々なスタイルの帽子が作成されております。

 

なかには、2ケ月以上もかけて作成され、細く網の細かい、柔らかい手触りのよい帽子ができあがります。その手間と時間によって、エクアドル ハットのグレードが決められ、価格に反映されております。

 

トキヤ草の帽子 〜 パナマ ハット トキヤ草の帽子 〜 パナマ ハット トキヤ草の帽子 〜 パナマ ハット
トキア草を束ねて窯で煮ます。  日陰干しと日干し    漂白したのち、手で編みあげます。

 

エクアドル ハットは、誰もが、陽気で自由な感覚で着用できる帽子、お好みのスタイルに合わせて帽子を選べば、カッコ良くフィットすること請け合いです。

 

また天然の素材は、暑い季節の外出を快適に過ごすことができるので、実用的にも最適な帽子と言えます。

 

エクアドル ハットは、まさしくエクアドル人の芸術作品です。

 

トキヤ草の帽子 〜 パナマ ハット トキヤ草の帽子 〜 パナマ ハット

 

                                         店頭に並んだ様々なスタイルのエクアドル ハット

 

私は、2017年12月、エクアドル、サンタ エレナ県のドス マンガス村を訪問し、伝統の帽子編みの技術を体験してきました。是非、下のビデオをご覧ください。

 

 

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