初めての海外就任

初めての海外就任

初めての海外就任

海外就任の準備

 

海外への就任が決まったら、なるべく早めに準備しましょう。あまり無いようでも、以外と色々あるものです。遅くても、出発時の3ヶ月前くらいから準備した方が良いと思います。落ち着かない日々が、続くと思いますが、余裕をもって準備してください

 

先ず、各国の大使館や領事館で発行される査証(ビザ)、各国の法律に基づく無犯罪証明書、開発途上国へ就任する場合は、必要な予防接種等に留意してください。

 

国外転出届(住民票移動届け)

 

パスポ−トや運転免許証など、本人であることを証明できるものと印鑑(認印可)を、市(区)役所に持参して、転出届に記載します。

 

私の場合、転出先の住所が決まっていなかったので、国名だけ記載しました。一旦、届出を受理されると、住民登録がなくなり、住民票が取得できなくなりますから注意して下さい。

 

マイナンバーカード、又は通知カード、国民健康保険証(加入している場合)、印鑑登録カード(印鑑登録をしている方は登録抹消となります)も持参して下さい。

 

役所によって対応が異なる場合があるので、事前に、電話で問い合わせた方が良いと思います。出国の2週間前から、届出が受理されます。

 

日本年金機構(年金事務所)移動届け

 

年金の受給の仕組みは、本当にわかりにくいですね。しかも、自分自身で申請しないと何も、進展しません。年金機構に相談に行くと、混み合う時期には、3〜4時間も待される事もありますので、電話予約してから、出向いた方がよさそうです。

 

年金を受給されている人は、年金事務所での手続きが必要です。滞在先の住所の記載が必要です。しかし、滞在先は、現地に行って決めることが多いと思いますので、記載は、勤務先の会社の住所宛でも良いようです。その住所宛に、毎月、年金機構からエアメイルにより、年金の口座振り込み通知が送られてきます。

 

また、海外滞在中に、年金機構から、年に一度、その国に滞在している旨の証明書(在留証明書)を送付して欲しい旨の依頼がきます。

 

これは、年金受給者が、不正受給を防止するために、実際に、海外に在留しているかどうかを確認するためです。証明書を送付することができない場合は、年金の受給が一時停止されます。勿論、証明された時点で、後払いされます。在留証明書を取得するには、在日本大使館に出向くことが必要です。

 

住居が大使館から遠く離れている場合は、時間や交通費がかかり大変です。また、その国の郵便事情により、まともに日本に証明書が送付できるのか、心配です。私は2016年、2017年にエクアドルでの滞在中は、大使館のある首都のキトまで、飛行機でなければ行けない場所に住んでいました。

 

私の年金は、幸い、停止を逃れましたが、妻の分の年金の振込みは、数ヶ月間、停止しました。そして、日本に帰国してから、停止解除の手続きの後に、まとめて支払われました。日本年金機構は、このようなケ−スの不都合は、何も考えていないようです。年金を受給されている方は、出国の前に年金機構と、十分、相談されることをお勧めします。

 

電気、ガス、水道

 

出国当日まで使用しますので、出国日がきまったら、事前に電話連絡してください。ガスの停止については、立会いが必要な場合があります。

 

家の電話 NTT

 

休止して帰国後に使用する場合は、番号の保管ができます。解約し、帰国後に使用する場合は、再度の契約になり電話番号も変更になるので面倒です。保管の費用は、\1,800/月ほどですので、海外赴任期間を考慮して決めて下さい。

 

携帯電話

 

休止の場合は、NTTと同様に電話番号の保管とメ−ルアドレスの保管ができます。携帯も直前まで使用するので、出発日の空港で一時停止の連絡をするか、海外からでも電話代無料で連絡できます。

 

パソコン

 

プロバイダ−に解除か、休止の連絡して下さい。休止の場合は、カスタマーIDの維持やメイルアドレスの維持できます。費用は、プロバイダーに確認して下さい。解除してしまうと、現地でメイルアドレスが使用できなくなると思います。

 

郵便物の転送

 

海外赴任中に自宅に誰もいない場合、郵便物は、親戚宛などに転送してもらう必要があります。郵便局で手続きをして下さい。転送サービス期間は、転居届を届け出た日から1年間です。勿論、期間の延長もできますので、手続きについては、最寄りの郵便局で問い合わせするのが良いと思います。

 

NHKの解約

 

生命保険、損害保険会社への連絡

 

各保険会社から住所変更用紙が送られてきます。出国日が決まり次第、手続きしましょう。保険会社によって対応が異なると思います。

 

海外旅行保険

 

会社勤務されている方は、会社で保険をかけているのが一般的です。そうでない方は、盗難などのリスクを考え、加入された方が良いと思います。滞在する期間により、色々な保険があるので、検討して選択してください。

 

海外の病院での治療

 

各国によって、多少、システムが異なっていると思いますが、日本と同様に、診察後に医師から処方箋をもらい、薬屋に行って薬を買うのが一般的です。この時、全額を支払います。しかし、海外療養費制度があり、申請により一部治療費の払い戻しを受けられます。 

 

私の場合、2016年と2017年の2年間、エクアドルでJICAのボランティア活動をしている時、既往症があったので、現地の病院に通院した経験があります。私の住居は、エクアドルの大きな都市からは離れた海辺の小さな町で、近くに大きな病院がなかったので、エクアドルの最大の都市、グアヤキ−ルまで、2ケ月一度、タクシ−で2時間かけて通いました。

 

病院は、JICAから紹介してもらいました。その頃は、スペイン語でのコミュニケ−ションに自信がなかったので、心配しましたが、英語を話せる先生で安心しました。支払いは、クレジット払いが可能でした。診察、薬代ともに全額支払い、申請書に領収書を添えて、診察後、1年以内にJICA共済会に提出、共済会が一部を負担してくれました。

 

既往症のある方は、日本の病院で、英文の診断書を書いてもらい、現在、使用している薬の記載も含めて、現地の病院の先生に渡してください。

 

その国の事情にも依りますが、開発途上国においても、大都市の病院には、アメリカやヨーロッパで学んだ、優秀な医師が大勢いるようです。もし、知り合いなどが、現地にいれば、出国前に調べてもらった方が安心です。

 

引っ越し荷物

 

会社勤務の場合は、会社が海外専門の引っ越し会社と契約しています。2012年に私がパナマに就任した時は、会社が引っ越し業者を2社選定して、自宅に見積もりにきました。その見積金額を見て、会社が1社を選定しました。

 

海外への引っ越しの場合、段ボールへの箱詰めは、全て、引っ越し業者が行います。食料品など、不適正な物が入っていると、通関でトラブルになるからです。

 

少量の引っ越し荷物のコンテナ詰めは、他の荷物と混載になるケースが多いと思います。その時、他の荷物が同じ向け地であれば問題はありませんが、向け地が違う場合、どこかの港で積み替えられる事があります。そして、積み替えのミスなどで、荷物の到着が大幅に遅れることがありますので、引っ越し会社とよく連絡をとるようにして下さい。

 

私が帰国する時、積み替えのミスで、パナマから日本への荷物の到着が3ケ月以上遅れました。引っ越し会社にクレームしたところ、責任を感じたようで、金銭で弁済してくれました。

 

エクアドルへの赴任の時は、関税が非常に高いという理由で、引っ越し荷物は送らず、妻と二人で、スーツケース3個に必要最低限な品物を持っていきました。従って、現地では、生活用品が全て揃っているアパートを借りました。

 

長期の海外就任で自宅を留守にする場合

 

長期に家を留守にすると、防犯等が心配になります。親や親戚が近くに住んでいれば、頼むことががきると思いますが。 家の保持のために、月に一度は窓を開けて空気を入れ替えたいですね。海外就任者のためのセキュリティーサービス等がありますので、インターネットで調べて、検討してみて下さい。

 

しかし、私の場合は、パナマの1年間、エクアドルの2年間の就任において、上記のサービスは利用しませんでした。就任前に、家の中と外回りを掃除して、近所に挨拶をして、家を留守にしました。親、親戚も遠くに住んでいたので、家の管理は頼めませんでした。一度は一時帰国することができると判っていたので、大丈夫だと思っていたからです。

 

それでも、家の権利書、貯金通帳、印鑑その他の重要なものは、銀行の貸金庫に預けていきました。洋服タンスは全て開放して、湿気がこもらない様にしました。家が比較的、新しかった(築10年程)かも知れませんが、帰国後に点検しましたが、家の中は、カビも無く、問題ありませんでした。

 

しかし、一時帰国した時、屋根の一部が破損していました。就任中に台風の影響で、屋根の一部分が飛ばされたらしく、近所の人がその破片を保管してくれていました。このような事があるので、就任期間の長さにもよりますが、セキュリティサービスを頼むか、信用のある人に家の点検をお願いした方が良さそうです。

 

就任先へのお土産 

 

就任先の職場の人たち等と、スムーズにコミュニケーションを取るために、ちょっとした、お土産をもって行くと、喜ばれます。

 

軽くて、あまり、かさばらない物がよいですね。無難なものとしては、日持ちのよい「クッキー」をお勧めします。私は、エクアドルの職場へは、「白い恋人」と言う、クッキーをもっていきました。現地には、日本のクッキーのような、洗練されたキメ細かい、お菓子が少ないため、凄く、喜んでくれました。

 

以上、楽しい海外での生活をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

サイトマップ


関連ページ

初めての海外出張、旅行への準備、服装、注意
海外出張、旅行への準備、服装、注意、トラブルにあった時の対策。私の経験と失敗談の記事が、安心して旅行に行けるための参考になればと、思います。

ホーム RSS購読 サイトマップ
HOME プロフィール お問合せ