南米最南端 チリ マゼラン海峡 体験旅行記

南米最南端 チリ マゼラン海峡 体験旅行記

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2017年6月、とうとう、憧れのマゼラン海峡にやって来ました 南緯53度10分、ここは南米の最南端の都市、風の街で知られるプンタ アレ-ナスです。 

プンタ アレ-ナスのすぐ前の海が、マゼラン海峡 (地図))です。スペイン語読みで、マガリャネス海峡とも言います。私は、長年、船会社に勤務ししてきたので、何時の日か、日本から遠く離れた、南米最南端に行き、どうして、もマゼラン海峡をこの目で見たかったのです。マゼラン海峡を見た時は、とても感慨深い思いでした。

1519年、大航海時代のポルトガルの航海者、マゼランは、スペイン王の信任を得て、スペイン艦隊を率い、スペインのセビリアを出航いたしました。そして、1520年、南米大陸とフエゴ島の間の狭い海峡を発見し、太平洋と大西洋を結びました。マゼランは、航海の途中、1521年、フィリピンで戦死しましたが、残された艦隊は、その後、1522年、史上初の世界一周を達成しました。

コロンブスが1492年、アメリカ大陸を発見した頃の世界観は、アメリカの先住民をインディアンと呼んだり、カリブ海域にある諸島を、西インド諸島と言われていることから、アメリカはアジアの一部と思われていたようです。しかし、マゼランがこの海峡を発見し、通過したことから、その世界観は一変しました。



当時、滞在中の太平洋岸に面した、赤道の海辺の町、エクアドルのサリ-ナスから、車で2時間、エクアドル最大の都市、グアヤキールに到着、首都キトから飛行機便が早朝のため、グアヤキールで一泊、更にキトで一泊した後、キト発4時15分の早朝便でチリ、サンチアゴへ、ペルー、リマでの乗り継ぎ時間を含め、キトからサンチアゴまでは、7時間を要しました。

サンチアゴ見学で3泊した後、サンチアゴから、スカイエアライン (Sky Airline)で3時間半、ようやく目的地のプンタ アレ-ナスに到着しました。

同じ南米のエクアドルからでも、南米最南端までは、とても「長〜い道のり」です。日本からプンタ アレナスまでは、どんなに早くても24時間以上はかかるでしょう。

実は、サンチアゴ空港からプンタ アレ-ナスへ飛び立つ前、私は、大失敗をしました。ホテルから、空港まではタクシーに乗ったのですが、タクシーの座席に、パスポートや財布のはいったリュックを置き忘れてしまったのです。 乗車中に運転手に渡すチップを気にしていたからです。

パスポートだけは、いつも身につけていたのに、この時ばかりは、.ウーン....油断ですね。マゼラン海峡を見にいけるので、嬉しくて浮足立っていたのです。皆さんも十分、気をつけて下さい。 一瞬、真っ青!家内は、隣でカンカンです。

幸い、ホテルで予約したタクシーでしたので、すぐにホテルに連絡することにしました。でも、携帯電話をもっていない.、ウ-.........本当に.困った!.

さて、どうしようと思っていたら、近くにインフォメーションデスクがあったので、係の人に事情を話し、すぐにホテルに連絡してもらいました。暫くして、タクシーは空港へ引き返してきました。アーー良かった!インフォメーション係の人の機転と親切さには、本当に感謝しています。

外国で国内便に乗る時は、時間に余裕をもって、2時間前には、チェックインするようにしています。今回はその事も、幸いしました。特に、知らない場所を旅行中は、予期しないトラブルを予想して、やはり、時間には余裕もって行動した方が良いです。今回の件は、完璧に、私のミスでしたが。

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サンチアゴ国際空港の出発ロビー 格安で人気があるのか、スカイ エアラインには長い列が。

スカイ エアライン は、チリ、サンチアゴを本拠地にしている、格安航空会社です。運賃は格安の代わりに、スーツケースなどの機内預かり荷物について、料金が発生します。

又、機内でのジュースなど、飲食の無料サービスはありません。フライトアテンダントが飲食類を売りにきます。主にチリ国内を運行していますが、小距離の国際線も運行しております。

機内持ち込み荷物も一人一個、8kgまでと制限されます。 それでも、プンタ アレナスに運行している、もう一方のチリ航空会社、LATAMの料金と比較すると、ずっと格安なので、スカイ エアラインを選択しました。

機内持ち込み荷物については、ハンドバックなど小さな荷物は、カウントしないので大丈夫です。ちょっと心配だったので、事前に、サンチアゴのスカイ エアラインのカウンターで確認しました。

初冬で、シーズンオフなのに、機内は満員、午前6時過ぎの早朝出発、特に問題はなく、無事、プンタ アレナス空港に到着しました。

プンタ アレナスは日本と12時間の時差、ちょうど、日本と真逆の位置です。到着したのは、真昼でしたが、飛行機を降りた途端に、本当に寒〜いと、感じました。

サンチアゴとは、比較にならない寒さです。何しろ、初冬の南米最南端の町ですから。早速、キトで買ったセーターを着こみ、プンタ アレ-ナスでも、防寒のため、耳あてを買い込みました。

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雪がつもって道路は凍っていました。ツルツルすべるので注意!シマッタ、防寒靴を買い忘れた!

ホテルは、海岸沿いでしたので、マゼラン海峡を臨める部屋を予約しました。タクシーで、空港から約20分してホテルに到着。

 オー これがマゼラン海峡か!大満足!

この海峡を見るために、遥々、南米の最南端までやって来ました。

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ホテルの窓から見るマゼラン海峡は、青く澄み、本当に素晴らしい!

遠くに雪を頂いたフエゴ島が見えます。フエゴ島は、アルゼンチンと領有を半分に分けています。フエゴ (fuego)とはスペイン語で、「火」のことです。マゼランが海峡を通過する時、この島の住民が火を灯しているのが見えたため、フエゴ島と呼ばれるようになったようです。

写真の客船は、南米南端、アルゼンチンとチリの領土を分けている、「パタゴニア地方」の島を巡るクルージング船ですが、当時は、6月の初冬、残念ながら、冬季シーズンは運行していませんでした。12月になると、多くの観光客で大変混み合うようです。プンタ アレーナスは南極ツアーの出発地です。

寒さの中、プンタ アレ-ナスの町を散策しました。通りすがりに、小さな旅行代理店があったので、、そこで市内地図をもらい、市内の見どころを教えてもらいました。

プンタ アレ-ナスは、マゼラン海峡に面した、人口13万ほどの南米最南端の都市です。スペイン語で、「砂の岬」と言う意味です。 スペイン人たちは、マゼラン海峡を支配するために、ここに町を築いたようです。

ここに来る前は、何もない、殺伐とした場所をイメージしていましたが、緩やかな丘のある、コンパクトで美しい公園都市でした。風の強い町と言われていますが、この日は穏やかでした。6月中旬で、最高気温は、4〜6度ほど、 12月〜1月のシーズン中の気温は、14 ~ 16度まで上がるようです。

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広い歩道には、どこにでもベンチが設置されています。写真の風景は、人通りも少なく、寒そうですが、お洒落なカフェテリアも多くあり、暖かい場所で、コーヒーを楽しみながら、ホッと一息、いれることができますから、どうぞご安心を。

旅行代理店から道順を聞き、見晴らし台がある場所まで、ゆるやかな坂を上ってみました。

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プンタ アレ-ナスの町が一望でき、マゼラン海峡と、美しい町、まさしく絶景です。

丘からおりて、マゼランの銅像のある公園へ。 天気の良い日は、庶民の憩いの場です。

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この町の墓地は見ごたえがある、と聞いていたので、墓地を訪問しました。街の裕福層や有名人が眠る墓地です。1894年に造られました。大きくて立派、芸術的な墓地です。何世代にもわたり、継承されているのでしょう。

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海岸通りに方面に、歩いて行きました。 驚いた事に、歩行者がいると、手を上げなくても、どの車も停車してくれます。南米では、初めての経験です。

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海岸通りは、風が強く、ウーー寒い!     どうしても見たかったマゼラン海峡

マゼラン海峡公園

市内から、南に52km、車で約1時間の場所、マゼラン海峡公園 (Parque del Estrecho de Magallanes)に、旅行代理店のガイドさんが案内してくれました。

 

 

ホテルを出発したのが、午前10時、でも、まだ夜明けのようです。南米最南端では、6月中旬頃の日の出は、午前9時半過ぎです。

 

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午前10時にホテルを出発、この明るさです。      雪道を車は進んでいきます。

 

マゼラン海峡公園内には博物館、フエルテ ブルネスと言う歴史的な処、マゼラン海峡の見晴らし台があります。

 

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目的地に到着したら、一瞬、吹雪になりました。

 

雪の舞う寒い中、フエルテ ブルネス を見学しました。ここは、マゼラン海峡の統治のため、要塞として、1843年に建造されました。

 

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見学者は、、教会、収容所、牧師の部屋、井戸、馬小屋などの丸太小屋を見るこたができます。、あまりにも寒いので、丸太小屋で休憩です。

 

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天候が回復してきたので、マゼラン海峡見晴らし台に行ってみました。

 

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ここからのマゼラン海峡の眺めも素晴らしい!海峡がプンタ アレナスの前より少し狭くなっている。

 

マゼラン海峡公園の博物館には、マゼランが南米大陸の最先端、フエゴ島と大陸にある狭い水路を発見した歴史や、船の模型が展示されています。

 

博物館には、カフェテリアがあり、コーヒーなどを飲みながら、廻りの景色を楽しむことができます。又、土産物店もあり、記念品を買うつもりでしたが、昼休み(昼食)時間は閉まっていて、買うことができませんでした。

 

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博物館の入り口         博物館の絵 (大きな原住民 パタゴン)       

 

マゼランがこの地に到達したとき、南米最南端の地にも、インディオ部族が狩猟生活を送っていたようです。この地をパタゴニアと呼ぶのは、「大きな足の人」を意味するパタゴンからきています。

 

パタゴンは、マゼランによって名づけられたようですが、南アメリカの南端に住んでいたとされる、伝説の巨人です。身長は、普通の人間の2倍、4m以上はあったとの伝聞が残されています。他の地域にも、「ビックフット」の伝説がありますが、私には、大変、興味深い、ロマンを感じる話でした。

 

日本からは、本当に遠い処ですが、夏場は、プンタ アレ-ナスから南極ツアー船も就航していて、近辺の国立公園にも、行きやすくなると思います。大自然が大好きな方にとっては、とても魅力的な場所です。

 

プンタ アレナスでは、マゼラン海峡を臨むホテルに宿泊いたしました。Hotel Dreams del Estrechoのシーサイドビューからの眺めは素晴らしいものでした。国内外旅行でのホテルの予約は、宿泊サイトのBooking.comを利用しています。価格がリーゾナブル、予約のキャンセル、変更、宿泊施設へのリクエスト送信ももオンラインで簡単にできるため、多数のホテルから安心して選択し予約できるからです。


 

 

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