チリ サンチアゴ
2017年6月中旬、赤道の海辺の町、サリナスからグアヤキール経由で首都のキトまで飛び、南米のチリに向かう。妻と二人の個人旅行です。使用した航空会社は、南米の航空会社LATAMグループ、チリのサンチアゴに本社を置いています。
キトから、約2時間、ペルー、リマ国際空港で、飛行機を乗り継ぐ。リマ空港での乗り継ぎ時間は、1時間半でしたが、荷物検査もスムーズで、空港の乗り継ぎ案内も判り易く、乗り継ぎまでは、十分時間がありました。
飛行機の窓から見えるアンデスの山脈は、雪を頂き白く輝き、大変印象的でした。そして、リマから3時間半、ようやく、サンチアゴ国際空港へ到着しました。
飛行機の窓から見えるアンデスの山脈
入国検査は穏やかに済み、PDI (Policia de Investigaciones de Chhile) と言うレシートのような紙を受け取る。この紙は、出国まで大切に保管して、出国時に回収される。宿泊するホテルでも提示を求められる。 ホテルがパスポートとPDIのコピーを取り、外国人旅行者に対する、宿泊料のVAT(消費税)19%が免除されます。
手荷物を受け取り、飛行機内で書いた税関申告書を職員に渡し、荷物検査のため、全ての荷物をx線検査機に通す。ここも、何も無くスムーズに通過しました。チリへの出発の前に、インターネットでチェックしたところ、チリへの持ち込み荷物の税関検査は、厳しいとあったので、少し拍子抜けした感じ。
出口には、タクシーへの客引きが、多く待ち構えていますが、私たちは、宿泊するホテルにタクシーを予約していたので、ホテルの運転手が出口で待っていました。初めての場所へは、少々料金は高くても、安全のためには、ホテルのタクシーを予約することをお勧めします。
又は、サンチアゴ空港のタクシーカウンターで、チケットを購入することもできます。24時間営業しているので、とても便利で、安全ですが、行先のホテル名と住所をしっかり、運転手に伝える必要があります。
外へ出ると、雨模様、6月のサンチアゴは、やっぱり寒〜い。何しろ、私たちは、遥々、赤道からやって来たのだから。
ここは、アンデスの山脈に囲まれた盆地のため、夏は、35度まで気温が上昇するが、朝晩は、10度台まで下がり、気温の差が大きいとのことでした。
新市街地とショッピングモール
6月中旬のサンチアゴ、落ち葉を踏みしめながら、初冬の新市街地を歩く。サンチアゴは、人口600万人以上、アルゼンチンのブエノス アイレス,、コロンビアのボゴタに並ぶ、南米で1.2位を争う大都市です。
天気が良い時は、空気が乾いているためか、冬でもあまり寒さは感じない。日なたは、ポカポカして気持ちが良い。街は歩道が広く、大変歩きやすい。南米と言うより、整然とした美しさが、どこか、ヨーロッパの雰囲気に近い。
南米の都市の中では、比較的安全と言われているサンチアゴでも、観光客を狙った、置き引きや、ひったくりなどの犯罪が多く発生しているらしい、でも、滞在した、新市街地のホテルの廻りのプロビデンシア (Providencia) 地区から、市の中央部を横断する、マポチョ川沿いの公園を歩いても、全く、危険な雰囲気は全く感じない。
プロビデンシア通りから横道にはいると、お洒落なカフェテリやレストランも多くあります。因みに、レストランでの食事等の料金は、日本と殆ど変わりません。
赤道の国と比べると、かなり割高に感じます。レストランでのチップは、10%分が既にレシートに記載されている事が多いので、あまり、気にしなくても良いと思います。
市の中央部を流れるマポチョ川 プロビデンシア通り
サンチアゴの水道水は硬水で、飲むことは可能ですが、硬水で、日本人には合わないようです。サンチアゴに住んでいる日本人は、ミネラルウォーターを購入しているとの事でした。 私たちも、ホテルが用意したミネラルウォーターを使用しました。
又、雨が多い季節には、水道のろ過施設の機能が麻痺するため、断水になることもあるとか。雨量の少ない時期に、断水状況になる日本とは逆の現象ですね。
多くのお洒落なカフェテリアが。
新市街地に、市内を見渡せる展望台と、ショッピングモールがある、スカイ コスタネラ (Sky Costanera)があり、展望台に上ってみました。そこは、サンチアゴの観光名所の一つになっています。
ショッピングモールは地下1階から5階まで、スーパーマーケット、ブランド店、レストランなど様々な店があり、多くの人で賑わっています。
展望台には、地下1階でチケットを買い、高速エレベーターで300mの高さまで上がっていきます。ちょうど、東京タワーと同じ位の高さです。
大人、一人10,000ペソ (約15ドル) だったと思います。展望台からの眺めは、素晴らしいので、上ってみる価値はあると思います。
高いビルがスカイ コスタネラ ショッピングモール
スカイ コスタネラからの眺めは素晴らしい、遠くにアンデスの山脈が。サンチアゴは盆地で、スモッグがかかりやすい。
スカイ コスタネラの地下1階には、両替所 (Casa de Cambio)があり、土曜日の昼過ぎも開いているので便利です。残念ながら、日曜日も開いているかどうかは、確認できませんでした。
両替所は、市内の至る所にありますが、土曜日の昼過ぎと、日曜日は閉まっています。換金できるホテルは少ないので、出発前か、サンチアゴ空港到着した時、少額でも、換金していた方が良いと思います。
サン クリストバルの丘
サンチアゴで日本語の先生をしている、JICAシニアボランティアの島田さんと会う。彼の案内で、地下鉄に乗り、サン クリストバルの丘へ登頂するため、ケーブルカー駅へ向かう。
この日は日曜日、雨あがりの翌日で天気は上々のため、多くの観光客が、ケーブルカー乗り場で順番待ちをしていました。我慢、我慢で、約1時間、やっとケーブルカーに乗れる。 島田さんによれば、いつもは、こんなには混み合っていないらしい。
多くの観光客がケーブルカー乗り場で順番待ち ケーブルカーが急な斜面を上がって行きます。
頂上は、標高約880m、そこかの眺めは、サンチアゴの町が眼下に拡がり、遠くには、雪を頂いたアンデスの山脈を臨む、素晴らしい景色でした。
サン クリストバルの丘から見た、サンチアゴの町とアンデスの山脈
ここも、サンチアゴでは、一度は訪れたい観光地です。
旧市街地の散策
サンチアゴでは、先ずは、旧市街地の散策をお勧めします。多くの歴史的な建造物があり、スペイン植民地時代の、歴史の息吹を感じることができます。
私たちの場合、ホテルは新市街地でしたので、近くの駅、ペドロ デ バルディビア (Pedro De Valdivia) から、地下鉄に乗り、旧市街地を散策しました。
地下鉄は、どこまで乗っても650ペソ(約1ドル)です。 地下鉄に乗るために、窓口でプリペードカードを購入して、自動改札を通ります。出口は、Salidaと書かれていて、改札口とは別になっていて、カードは必要ありません。
プリペードカードは、日本のパスモやスイカと違って、複数人が共有して使えるので便利です。例えば、3人で地下鉄に乗る場合でも、このプリペイドカード1枚を購入すればOKです。旅行者には、特に都合が良い、合理的なカードです。
地下鉄の入り口 プリペイドカード
サンチアゴの地下鉄は、比較的安全と言われていますが、混み合っている時は、スリに気を付けなければいけません。実際、過去に日本人が被害にあっているようです。
地下鉄には、時々、ギターなどを演奏する人(大道芸人?)が乗ってきて、演奏が終わると、チップのために客席を廻ります。
各地下鉄の構内には、ファーストフード等の店がありますが、日曜日は全て閉まっています。
地下鉄の改札口 地下鉄ホーム
ペドロ デ バルディビア駅から、約20分程で、ラ モネダ (La Moneda)駅に到着。ここには、モネダ宮殿があり、ここから旧市街の散策を始めました。
ラ モネダ駅、三つのダイヤが地下鉄駅のサイン ラ モネダ駅をでるとモネダ宮殿が見える。
この地区を、一日かけて、ゆっくり散策するは、本当に楽しいと思います。でも、この辺りは、「観光客があ多いので、置き引、スリ、ひったくり十分に注意して下さい。」との事です。
私も、デジタルカメラを首にさげて、この辺りを散策していましたが、親子連れのサンチアゴ市民から、「カメラに気をつけて!] と注意されました。
では、私たちのとった散策コースを紹介いたします。地下鉄の駅もありますが、歩いて行けるので、効率よく散策するためには、このコースをお勧めいたします。
さっと見学するだけなら、半日観光コースですが、博物館や美術館をじっくり鑑賞しようと思えば、もっと時間を要するでしょう。
モネダ宮殿 − 先コロンブス期美術館 − アルマス広場 (メトロポリタン大聖堂、国立歴史博物館) − チリ大学 − サンタ ルシアの丘
青のアイコンをクリックすると、写真と簡単な説明があります。
モネダ宮殿は、スペイン植民地の造幣局の建物として、1805年に完成し、通貨が造られていたが、その後、大統領官邸として使用されています。警備の警官に中を見たいと申し出ましたが、ダメですと、軽く、断られてしまいました。
モネダ宮殿 (Palacio de La Moneda) は、チリの大統領官邸です。
モネダ宮殿から、アルマス広場 (Plaza de Armas) に向う途中、先コロンブス期美術館 (Museo Chileno de Arte Precolombiano) に立ち寄りました。
美術館の入り口です。ここには、南米全土の工芸品が多く展示されていて、コロンブスのアメリカ大陸発見以前の、古代の南米文化に興味のある人には、最適の美術館です。
美術館の様子と、展示品の一部です。フラッシュ無しであれば、写真撮影は可能です。
美術館をでて、少し歩くとアルマス広場に着きます。ここには、歴史的な重厚な建造物が多くあります。
世界中の観光客が集まる広場ですが、地元の人たちの憩いの場所ともなっております。又、スペイン人によるサンチアゴの街の形成の始まりを感じることができます。
サンチアゴの旧市街地の観光は、アルマス広場が中心となります。
アルマス広場にあるメトロポリタン大聖堂は、カトリックの国、チリの総本山教会です。この大聖堂が完成したのは、1800年と言われています。重厚で厳かな感じです。
アルマス広場のペドロ デ バルディビアの像です。 中央 郵便局 (アルマス広場)
サンチアゴは、1541年2月12日にスペイン人の征服者、ペドロ デ バルディビアにより建設されました。 中央郵便局から、日本へ絵葉書を出すのも、サンチアゴ訪問の記念として、良いかも知れませんね。
国立歴史博物館 (アルマス広場) アルマス広場の騎馬警官
国立歴史博物館を見学しました。入場料は無料、100ペソでロッカーに荷物を預け館内へ。
ここでは、チリの歴史を知ることができます。植民地以前の時代から、独裁政権時代までのチリの歴史が紹介されています。
書籍、調度品、手工芸品、イラスト、絵画、道具、武器などの資料があり、歴史に興味のある人は、ゆっくり時間をかけて、見学したい博物館かと思います。
多くの肖像画が展示されています。
チリの人々の生活の様子を知る事ができます。
アルマス広場から、地下鉄モネダ駅方面まで行き、大通りを新市街地方面に数分歩くと、大通りに面してチリ大学があります。
チリ大学は 1842 年に創立された、チリ最古の高等教育機関です。
大学の入り口を覗いていると、守衛さんが”中に入って見学できるよ”と気軽に声をかけてくれました。
この黄色の古典様式の建物は、メインハウスで1863年に建造されたものです。建物の中には、博物館があり、自筆で書かれた、多くの古い書籍が展示されています。
この大通りを、更に新市街地方面に歩いて、サンタ ルシアの丘へ向かいます。
途中にモアイ像が 通りには、古い建造物が、2階建ての市内観光ツアーバスも運行しています。
地下鉄、サンタ ルシアの駅があり、サンタ ルシアの丘の建造物が見えてきました。この丘は、1541 年、スペイン人のペドロ デ バルディビアによってサンティアゴの街が設立された歴史的な場所です。
ここは、街の喧騒から逃れることができる、サンチアゴ市民の憩いの場所です。頂上まで歩いて登ることができます。
立派な石造りの階段や、風格のある建物、華麗な噴水を鑑賞することができます。
日本から真逆の位置にある、チリ、サンチアゴは、アンデスの山脈に囲まれ、スペイン征服時代からの歴史を刻みながら、躍進を続ける、美しい近代都市です。
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